コロナウイルス!外出禁止令コントロール不能

新型コロナウイルス

 


 

こんにちは。
外出禁止令43日を過ぎました。日本の各報道でも、ロサンゼルスの外出禁止令中にも関わらず、ビーチは人手で賑わってるとか、各地で抗議デモが行われてるとかニュースになっているのではないでしょうか。

 

今回のお話しは、外出禁止令発令中にもかかわらず、ビーチでは人々が集まり、抗議デモがおきました。市民はストレスでコントロール不能になっていると思います。どの様なエリアでこのようなデモが起きているのか、そして新型コロナウイルスの抗体保有者調査に関する事、そして今後、新型コロナウイルスはどうなるのか、アメリカのミネソタ大学が見解しているので、記事にしました。

 

 

騒がれているエリアは、白人の多く住むエリア

 

外出禁止令35日目を過ぎた辺りから、抗議デモが始まりました。

 

”元気な人まで隔離する必要はない”
”行き過ぎた閉鎖規制”
”制圧ではなく自由”

 

などなど
みんな思いをボードに書き、デモが始まりました。

 

 


(Image: REUTERS)

 

抗議デモが始まったきっかけは、外出禁止令が発令され35日目の週末。この日は30度を超える夏日になるとの天気予報に、カリフォルニア州は、海に人が集まる事を警戒して、今までビーチ閉鎖だったエリアをさらに広げ、ビーチ沿いを走るハイウエイ(P.C.H)のパーキンングを全てクローズし、一部ハイウエイを通行止めにして、ビーチへのアクセスルート閉鎖を更に強化した事から、ストレスがたまていた住民が反対抗議デモを起こした事が始まりでした。

 

この講義デモが始まった地域名は、Huntington Beachという街を中心に、Newport Beachという街にかけて始まりました。

 

 


( Images:Getty)

 

 

最初は100人〜300人の住民が、各自の気持ちをボードに記載してハイウエイ沿いに集まりました。このエリアは、Huntington Beachという街で、サーフィンでも有名なビーチです。有名なサーフィンの大会だと、

 

VANS US OPEN

 

が行われています。
Huntington Beachの桟橋に向かって左手(東サイド)には波が立つ様にテトラも沈められているそうです。その為、1年中波が来るので、サーファーにとっては最高のポイントです。

 

 

 

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この街の人種の割合は、圧倒的に白人の多い地域で、

・白人 【76.7%】

・ヒスパニック 【17%】

・アジア 【11%】

・アフリカン アメリカン 【1.0%】

 

Huntington Beachエリアの平均年収:$76,527 (約880万円)

 

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マスクを付けると感染の予防になると、アメリカ政府もマスクを推進する記者会見が行われていましたが、
トランプ大統領は、

 

”私はマスクはしません!”

 

と会見で断言をした事は、日本でも報道されているのでご存知かと思います。

 

このエリアに住む人たちは、トランプ大統領の影響もあるのでしょうか。マスクをしないで歩く人たちは、白人の方々に多く見られます。

 



 

規則も適応されていない

 

このコロナウイルスの感染対策として、日々色々と規則ができたり変更されたりとアップデートの多い中、新しいルールが発表されました。

 

・外出時にはマスクをする。

・労働者は、マスクもしくは、フェイスガードを着用する事が義務つけられる。

・30分に一度手を洗う。

・店舗へ入店時は必ずマスクを着用しなければ入店を拒否する。

 

2ヶ月前までは、マスクをしているだけで変な目で見られていたアメリカで、今では全員マスクをしている事が当然かの様な光景に変わりました。

 

しかし、Huntington Beachの街に来ると、80%以上の人はマスクをしていない。店内に入る時もマスクは無し。逆に、この光景を不気味に思えましたね。

 

外出禁止令が発令されている期間なので、当然どこに行っても店も閉まり、公共施設は全て閉鎖されているのですが、外出禁止令が1ヶ月を過ぎた頃からこの街は変わってきました。ビーチ沿いに行くと、営業をしているサーフショップがあり、バーのカウンターでもビールを飲んでる人がいたり、立ち入り禁止のゲートを乗り越えてビーチで遊ぶ家族、そして波乗りを楽しむサーファーなど、外出禁止令が発令されている最中とは思えない光景が、4月25日の週末から始まりました。

 

しかしこう言った光景は、ここのエリアだけです。

 

 

Huntington Beachnoのビーチ周りがこんな感じ

 

 

 

その街に住んでいる人種によって環境は違う

 

 

しかし隣町のLong Beachはこんな感じ

 

Huntington Beachの街から、車で15分ほどしか離れていないLong Beachの隣町に来ると、先ほどまでの光景とは全く違い、歩いている人はみんなマスク。そしてビーチにも人はいない。当然ですが、店舗に入店する時は、マスクをしていない人は入店を断られます。

 

 

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ロングビーチの街の人種の割合は、

・白人 【46%】

・ヒスパニック 【33%】

・アジア 【12%】

・アフリカン アメリカン 【13%】

 

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この様に、住む場所によって人種の割合が変わり、その影響は居住区環境に比例します。ですのでアメリカでは、住むエリアの環境と人種の割合いを最も重視します。

 

 

日本のメディアでも、カリフォルニアでは外出禁止令発令中でも、海に人が押し寄せていると報道されると思いますが、これは1部の人達と1部のエリアだけです。カリフォルニアでは、まだ後2週間自宅禁止令が続きますので、引き続き不要外出は続きす。

 

 

また、皆さんの知っているサンタモニカと言えば、桟橋をはじめとして、プロムナードや、ショッピングモールがありましたが、今は、ショッピングモールも、桟橋も全て閉鎖です。プロムナードも飲食店の持ち帰りしか営業はやっていません。

 

 



外出禁止令コントロル不能

 

タイトルにもありますが、コロナウイルスの感染対策から始まった外出禁止令ですが、43日を過ぎた頃には、一部の住民は、強制的に外出をコントロールすることは不可能になってくるという事です。

 

コントロールができなくなる理由として、当然収入が少なくなったり、収入が全くなくなった人達の限界が近付いたということだと思います。

 

また、拘束し続けられるということはアメリカ国民にとって相当苦痛なんでしょうね。自由を求めて抗議デモを始めたのが白人だったということではないでしょうか。

 

次に、人々は外出が出来なくなり、仕事はリモートワーク。職を無くした人は職探しと、ほとんどの時間をインターネットの環境下で過ごすことになります。

そうなると、今までは決まった時間内でししか情報収集ができなかったけれど、自分の時間も出来、今まで以上に様々な情報が目に入ってきます。そして気になる情報があれば時間もあるし、当然検索をして自分なりに理解ができるまで調べます。当然、コロナウイルスに関しての情報も調べてますよね。最近のアクセスの多いキーワードも、COVID19とか、Pandemicが多いようです。そんな中、みんなの興味が一致した情報というのが、

 

”抗体を持つ人がいる”

 

このニュースは日本でも今注目されている一つかと思います。アメリカでも同様、このニュースはとても目を引くものだったと思います。

 

「スエーデンから」
いろいろなメディアの中で医師達が、「未知のウィルスが発見されて何もわからなかった当初は、慎重な行動を取ることも必要だったが、数ヶ月が過ぎ、いろいろなことがわかってきた今、ロックダウンを続けることは害の方が利よりも断然大きい」というのがふたりの意見だそうです。
(北欧NOW.com)

 

しかしこの後のニュースで、より多くの人をウイルスにさらすことで集団免疫を獲得する、というスウェーデンだけの「人体実験」には国内から反対も出始めていると言ってことに関して、スウェーデン公衆衛生局の疫学者であるアンダース・テグネ
ルは、我が国の死者のうち少なくとも半数は、高齢者施設の中で集団感染した人々だ。封鎖をすれば感染拡大を阻止できる、という考え方は理解しがたい」と主張したそうです。スウェーデンは、外出禁止令発令と言った処置をあえて取らなかった方法は、「ある意味で功を奏している。私たちの医療システムが崩壊に追い込まれていないことがその証拠だ」と述べているそうです。
このことも踏まえて、こちらの記事をご覧ください。

 

北欧NOW.com 日本語で記者会見の説明サイト
http://hokuonow.com/2020/04/27/corona-sweden-dr-erickson/

 

 

 

新型コロナウイルスの抗体保有者調査

 

 

この調査は、現時点では、検査対象者人数も限られている事で、可能性があると注目されている調査です。

 

4月20日、新型コロナウイルスの抗体保有者調査を行っていたロサンゼルスは調査結果を発表しました。結果、新型コロナウイルスの実際の感染者数がロサンゼルス公式Websiteで発表している感染者数よりも多いことがわかりました。

 

抗体保有者の調査報告
https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2020.04.14.20062463v2

 

 

LosAngeles Times
抗体検査のために血液検査
https://www.latimes.com/science/story/2020-04-28/coronavirus-antibody-tests-are-still-a-work-in-progress

 

 

 

その一方では、抗体保有者調査の信用性を疑問視する声も多いです。
その為、抗体検査は、一概に”素晴らしい可能性”とは言えませんが、
可能性はゼロではないですよね。目先真っ暗よりも、少しでもその
先に灯りが見えれば、当然その灯りを期待してもいいと僕は思いま
す。

 

 


カリフォルニア州サンタクララの住民3300人の血液を調査した結果、66人に1人が過去新型コロナに感染していたことがわかりました。この割合で計算したら、公式で発表している新型コロナウイルス感染者数の50倍〜80倍に相当するとのことです。これだけ感染者数が出ると、期待できるのは「集団免疫」

 

新型コロナウイルスの蔓延を止められないとしたら、誰もが新型コロナウイルスに対して免疫を持つようになる日を待つしかないと言われています。しかし、今回の抗体検査で実際の感染者数を把握することで、「集団免疫」に達成するのにどれだけの時間がかかるかを予測することが可能になります。「集団免疫」とは、今回の新型コロナウイルス に対して多くの人が免疫(抗体)を持つと、免疫(抗体)を持たない人に感染が及ばなくなるといった状態のことです。今のところ、「集団免疫」を達成するには、全体の60%が免疫ができれば集団免疫に達する可能性がある言われています。

 

抗体検査の結果で得た結果から、新型コロナウイルス感染者数をもとに致死率を計算したところ、ロサンゼルスでは0.1~0.2%となりました。季節の変わり目になると世界中で発生するインフルエンザの致死率は0.1%です。

 

 

抗体検査の陽性率も地域により大きく異なり、同じニューヨーク州でも、都市部のニューヨーク市は21.2%と陽性率は高いけど、郊外の地域では3.6%と、かなり大きな差があります。その為、The University of Minnesota(ミネソタ大学)の見解だと、新型コロナウイルス抗体検査の陽性率を考慮すると、集団免疫に達してパンデミックを終わらせるには、人口の60~70%が免疫を獲得する必要があると予測されているので、集団免疫に達してパンデミックを終わらせるのは、難しいのではないかとされています。
また、報告書では、新型コロナウイルスでは免疫がどれだけ持続するのか、現時点では不明な事と、2021年までにはワクチンが市場に出ない可能性があること、また、ワクチン開発の過程で問題が生じて、市場に出るのが遅延する可能性があることなども終息時期には影響を与えると言った指摘もあります。

 

「集団免疫」を達成するには、全体の60%が免疫ができれば可能ですが、私の住んでいロサンゼルスでは人口も多いことから、そう言った事を考慮すると希望は薄いかも知れませんね。

 

 

しかし、既に抗体保持者の多い日本では、「集団免疫」による新型コロナウイルス感染の終息は、アメリカよりも可能性があるかも知れません。かと言って、わたし自身スエーデンの、新型コロナウイルスに感染して「集団免疫」を達成すると言ったやり方は賛成できないですね。

 

 

新型コロナウイルス。これからどうなっていくのか。

 

The University of Minnesota(ミネソタ大学)から、今後のコロナウイルスに関して見解を発表しています。ここでは、3つのシナリオが記載されていますが、いずれもワクチンも集団免疫もできない場合の事を設定した場合のシナリオです。

 


2020年春の1回目の感染拡大の大きな波(現在)の後、1回目に比べて小さな感染者拡
大の波が繰り返し起き、1~2年間は小さな感染者拡大の波は継続するが、2021年のあ
る時点で、少しずつ感染者数が減っていく。感染者拡大の波の発生は、住んでいる地形
や気候、気温などの変化により異なる。また、感染対策のやり方次第で感染期間も変わ
ってくる。感染対策として、今行われている外出自粛や、マスクの着用、ソーシャルデ
ィスタンシングなどが挙げられます。このシナリオでは、感染拡大の波の高さ次第では
1~2年の間は感染対策を実施する必要がある。

 

 


2020年春の1回目の感染拡大の大きな波(現在)の後、2020年の秋から冬に、2回目
の感染者拡大の大きな波が起き、2021年にまた、1回目、2回目の感染者拡大の大き
な波では無く小さな波が1回以上起きる。このシナリオでは、感染拡大を抑えて病院
の医療崩壊をさせないための対策を組み、この秋には実施出来るようにしておかなけ
ればならない。

過去に起きたウイルス性感染拡大も、②シナリオと同じ動きだった。
1918 – 919のウイルス感染・1957 – 1958のウイルス感染・2009 – 2010のウイルス感染

 

 


2020年春の1回目の感染拡大の大きな波(現在)の後、ピーク時が分かるような
はっきりとした感染拡大の波が起きることはなく、感染者数が増え続ける状況が
続く。感染者拡大の波の発生は、住んでいる地形や気候、気温などの変化により
異なる。また、感染対策のやり方次第で感染期間も変わってくる。このシナリオ
では、感染者も死者も増え続けますが、1回目の感染拡大の大きな波(現在)の
後は、感染対策を再実施する必要はないかもしれない。
3つの内、どのシナリオになるか現時点ではわからないが、どのシナリオになったとしても、最低でも18~24ヶ月の間は、地域によって状況は変わるものの、感染者拡大の波は起こるので、新型コロナウイルスの感染者拡大に対する対策は準備が必要です。
下の画素は描くシナリオを図にしたものです。
上からシナリオ①
中央シナリオ②
下シナリオ③
出典:COVID-19: The CIDRAP Viewpoint by
Center for Infectious Disease Research and Policy

時間と共に新型コロナウイルスは、最終的に集団免疫で沈静化されると思います。新型コロナウイルスによる重
症度が低下し始め、季節性インフルエンザと同じになります。
しかし、そうなるまでには、アメリカでは2~3
年はかかるでしょう。時間がかかる原因としては、人口の50~70%の人が抗体を得る必要があるからです。
しかし、この2~3年の間に、ワクチンもできるのではないでしょうか。

 

新型コロナウイルスは、パンデミックインフルエンザウイルスとして歴史に残りますね。

 

引き続き、皆さんもストレスはたまる一方かも知れませんが、日本人国民は忍耐力がありますので、感染拡大の勢いが治るまでは、不要な外出を避け、自粛に励んでください。きっと明るい将来はすぐそこです。

 

 

コロナに負けるな!!

 

 

 


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